Dear 最愛の君へ



【東ヶ丘(ヒガシガオカ)高校校門前】



「ギ……ギリギリセーフ。」


慧『よかった……。』


慧にお礼をいい、チャリの2だいから降りると……


『なっなせぇ~~ww』


七成『あ、夏紀ちゃん!!
おっは~♪』


『七成くぅ~ん!!』


七成『あ、ユズ。
今日もユズは綺麗だな♪』


『もう!七成くんったらぁww』



「またやってる。」



唯一変わったことは、七成の周りにはいつもたくさんの女の子がいるようになった。



別にヤキモチを妬く……て訳じゃない。


ただ……あたしと違う女の子に優しく微笑むから……。

あたしにはニヤリ顔か鼻で笑うような顔しか見せへんくせに……。



そう思うと何故か急に淋しくなる。

ただそれだけ。







七成はもう……忘れたんかな?

あの《やくそく》を……。





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