Dear 最愛の君へ



千嘉子『いや、絶対慧くんは日和のこと好きやって!!』


「だから、違うって。」


菜夏『あたしもそう思う。』


「な、なっちゃんまで……。」


千嘉子『いーい、日和?
いつまでも慧くん……と七成、《男の子》ちゃうねんで?
《男》になるねんで?
いつまでもただの《幼なじみ》でずっと一緒にはいられへんよ?
いい加減、目ぇ逸らさんとしっかり自分自身と、彼らと向き合いや?』


―――《いつまでも、ただの《幼なじみ》でずっと一緒にはいられへんよ?》


ずっと一緒にはおれへんの?

ずっと3人で笑い合えへんの?



菜夏『チカの言う通りやね。
日和、自分に正直になりや?』


《自分に正直に》……?



―――わからん。

『ずっと一緒にいたい。』

これがあたしの正直な気持ち。
なのに……一緒におれんくなんの?

なんで……―――





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