Dear 最愛の君へ
―――……。
『なぁ。海に向かって《やくそく》しよや?』
『「え?」』
『だ・か・らっ、《やくそく》!!
ここの海には伝説があんねんて!
なんか…この海に向かって、人と手を繋ぎながら大声で願い言うて、海とその願いを叶える《やくそく》すんねん。
じゃあ海はその《やくそく》を守って、ちゃんと願いごと叶えてくれるって、ばぁちゃんが言うとった!!』
『へぇ。おもしろそうやな。』
「うんっ!おもしろそう♪
早くやろやっ!!」
―――ギュッ。
『なぁ。ぼくから言うてもえぇ?』
『ん?えぇよ。
けい、お前何《やくそく》するん?』
『ぼくはぁ!!
ひよりと結婚できますよーーーにっっ!!!(大声)』