墜ちた道化師
　マヤは、ルックスは特に目立つタイプではなかったが周りに敵を作らない誰からも好かれる女の子だった。

　うるはは、マヤが自分に気があることに気付いていた。

　
　しかし、うるははその事自体あまり良く思っていなかった。


　なぜならうるはは、マヤのことがいわゆるタイプでもなくどちらかといえば苦手なタイプだったからだ。


　「イルミネーションが好きですか？」


　という問いかけに対しても・・・


　「まあ好きといえば好きだけど」っというそっけないメールを返していた。


　このメールに対して、間が空いてマヤが返してきたメールはうるはにとってあまりにも思いがけないストレートだった。


　
　「今度一緒に、サザンテラスのイルミネーションを見に行きましょう」



　うるはは、自分で女の子を誘ったことはあってもこういう風に誘われたことは、初めての経験だった。


　っというより、あまりのストレートさにデートの誘い？？それとも大勢？？っと困惑してしまったというのがこのメールを受けてのうるはの率直な感想だった。
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表紙・目次

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