陽だまりの午後 ~れおん・マロン・ポン太 ある1日のお話~
いつの時代も、私たちが同じくして一緒にいられたということが、とても幸せな日々を抱けていたという証拠になると思う。
私たちの日々が、後々にまで紡がれていくなら、私はおばあさんと出逢えた喜びを一生のものとして、この手紙に残してゆくよ。
私がいたということ、私がいたからおばあさんがいたということ、いろんな出会いと共に同じ時間を過ごしたこと、そしてこれからもどんな場所であったにしろ、私たちが一緒に歩いてゆけることを、ちゃんとおばあさんに知ってもらいたい。
おばあさんが存在したこと、そして私がそこで存在できたこと、そこにいたれおんやマリネがそれを知ってくれたこと、そのすべてが私たちであった証にしよう。
病気も長引いて、治るかどうかの問題もあるけど、もし私がいなくなってしまっても、おばあさんと共に生きていけたように、おばあさんがこの世からいなくなっても、また私がいることを心に留めておいてほしい。
いつかの日々がおばあさんといられたように、これからもお互いが同じ時を過ごせるように、どんな場所であってもおばあさんと共に歩めるように考えていくよ。
次にその家に帰った時は、また温かい夕食を一緒に食べようね。
待っていてください。
早く治ることを祈って。。。
少し肌寒い病院の一室より―――。