陽だまりの午後 ~れおん・マロン・ポン太 ある1日のお話~
見上げると、そこに一羽の雀が見下ろす形で立ち尽くしていた。

―――・・・まさか、来たの?ちょっと早くない?窓開いてないよ。何か言いたいことあるの?

さえずる思いなのかはわからない。

体を動かしては、しきりに何かを発しているように思えた。

―――今日は無理だけど、また今度ゆっくり話してみようよ。佑衣に言っておくからさ。

オレの思いを悟ったのか、雀は少し首を傾けてから、また飛び去った。

オレはじっと空を眺めた。

―――今日はあの日の空に似てるね。何だろ・・・いい一日になるのかなぁ。この空の色は、けっこう好きかもしれない。ベスト3に入るかも。

『ポン太。食べ終わったら、少しお風呂入ろっか。ドライブはその後ね』

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