Guardiam
「びっくりした。なんだよ!」

「可愛い彼女と一緒に帰ってるのに、うわの空で何考えてるの?」


可愛いって自分で言うか?そうツッコミたかったが、こらえて俺は舞の質問に答えた。


「今の話だよ。くだらない事考えるヤツもいるもんだなぁって。」

「確かにそうだよね。でも・・・私は将ちゃんにそれをやって欲しいなぁ。」


舞は笑顔でそう言った。


「別にやらなくたって十分幸せだろ?」

「それはそうだけど、なんかもっと幸せ感じたいよ。だからさ、やって?」


舞が期待の眼差しでこっちを見ている。
あまりにも、やってとうるさいので、仕方なく、その噂に乗ることにした。


「わかったわかった。じゃああとでやってやるよ。」

「あとでっていつ?今日中にやってよ。」


こういう微妙なわがままがウチの彼女にはある。まぁそれも可愛い部分ではあるのだけれど、これで今日中にやらないとずっと言われ続けるのである。だけど調度いいところで、家に着いた。


「はい、じゃあ一応この話はおしまい。寒いから早く家に入ろうぜ。」

「絶対だよ。絶対やってよ。」


まだ言ってる・・・。


「ただいま。」


家に帰ると中は真っ暗、それもそのはず、現在親父は海外出張をしていて、

お袋も親父が心配だっていうので、着いて行ってしまった。俺は心配じゃないのか?

まぁそういう事で、現在俺は一人暮らしをしているってわけ。
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