白いユキ*番外編*{1}side早川doctor
君と出会ったのは
医大を卒業して研修医として、この病院へ来た時だった。
中学生の君に、25歳の僕は、恋をしてしまった。
「早川先生。」
君にそう呼ばれるたびに僕は青臭い若造みたいに心ときめいて──
どんなに気持ちを押さえ込もうとしても
無駄だった。
「好きだ」
と一言そう言えたなら。
10以上も年の離れた君にこんな感情を抱くなんて……
僕は、どうかしている。