不機嫌な彼
「…」
あれから1時間はたった
グラウンドではかすかに
サッカー部やら野球部やらの声が
聞こえている
…これ…終わるかなぁ…
まだあと3枚残ってる
…終わりそうにないよね…
「…がらッ」
「びくッ」
「…いたし」
大きな音にびっくりして
入り口のドアのほうをみた
「…せ、先輩」
やっぱり黒いオーラの先輩がたっていた
「どうしたんですか?」
「…別に」
用もないのに1ネンの教室にきたり
するんですね。しかもこんな時間に
先輩ももしかして居残り…とか?