不機嫌な彼
関係ない
「ゆきーおはよー」
「…おはよ…」
「なんか顔色悪くないッ!?」
「んー?大丈夫だよ…」
朝、学校に行くのが怖かった
昨日あんなことがあったって
あたし以外のなにも変わっていない
ねぇ…先輩?
あたしまだ信じられないんだぁ…
先輩はなんでキスしたの?
あんな風にキスしたの?
なんでキスなんかするの?
…キスって…
思い出すだけで昨日触れたところが熱くなる
「ゆきー次移動だよー?行こうぉー」
「うん…」
次の時間は体育
さっきまでの授業は全然頭にはいってこなかった
思い出すのは昨日の先輩の鋭い目と
少しだけ切なそうに笑った顔