不機嫌な彼
「…はぁ!?ゆき、
あの黒崎先輩としゃべったのッ!?」
「あ、うん?」
ただ今昼休み終わりの午後の授業
前の席のななとしゃべってる
「黒崎先輩のこと知ってるの?」
…あたしは今日始めて知ったのに
ななはもう知ってるみたいだった
「知ってるもなにも!!2年の中でも有名じゃん!!
クールなブラック王子 黒崎海!!
多分知らない人なんていないって!!
3年としょっちゅう喧嘩したりしてたじゃん!!」
「喧嘩!?」
「そ。とにかくブラックなオーラが漂ってるし
笑ってるとこなんて誰も見たことないんだから!!」
…まぁ、ブラックなオーラが漂ってたのは事実だと思うけど…
「そんな怖い人じゃなかった気がするんだけど…」
「ゆき!!関わったらダメよ!!」
…なな…声でかいって…
「…鈴木うるさいぞッ!!」
「わっ…すみませーん」
ほら、怒られたし
「とにかくッもう関わらないほうがいいよ」
「…うん」
そういうとななは前を向きなおした