通り路

何一つ降ってはくれなかった。
願いをかけるチャンスさえもらえなかった。

もしかしたら、見落としていたのかもしれないけれど、それはそれで見事に自分には縁がなかったのだということを思い知らされる。

首の皮が突っ張る程見上げて、瞳が乾くまで瞬きも我慢した。
それだけ期待していた。

何かがこれによって変わるんじゃないか。変わってくれるんじゃないか。

能動的でなく、受動的。

変えていこうと希望を持つのではく、変わらないかといつも何かを願ってる。

物事も、自分も、しし座流星群も、そんなに優しく甘くはないのに。

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