Magic School -魔法学園-
「ここに来るのは何年ぶりかな…」
風が彼女の長い銀髪をもてあそぶ。
一見すると男のようだった。
その琥珀色に輝く瞳が、
彼女を男らしく見せるのかもしれない。
ここは、とある建造物の前。
世界では俗に、学校と称されている。
赤煉瓦の作りで、建物全体の大きさは、
学園主でさえ考えるのをやめたという。
それから、その建造物の倍以上は、
確実にあるだろうと思われる、
大きな庭園があった。