すき、と*愛言葉*
「なんで最近お前俺ん家こないんだよ」
「母さんが大事な話があるか
ら呼べってうるさいんだよ」
誠の家と私の家は家族ぐるみで仲がいい。
…大事な話ってなんだろう、でも誠の家にいくのは…ぅう、どうしたらいいんだろうか…
「…ぃ、おい!」
誠の少し不機嫌そうな声が私の耳に入った。
「無視すんなよ、」
どうやらまた私は考え事をして自分の世界に入っていたようだ。
うつむいていた顔をとうとう上に上げた。
誠の姿が目にはいった。学ランを着ていて肌が焼けている。目はクリクリしていて大きい。鼻は形がキレイだ。
こうやってまじまじと誠の姿を見ると、あ―顔が整ってるなぁってあらためて思う。