ふたりの願い
「…あたしも、
信じられない だけど
願い続けると思う
………王子様と同じかな」
つまりながらの
返事に 珍しさを感じたけど
すごく、すごく、
嬉しかった
何故だか わからない
だけど
たぶん…
新しいキミを知れて 嬉しかった
キミは、どこか遠くにいるから
すこしだけ
近付けた、気がしたんだ
それと
答えたら、きっと
否定されると思ってた。
このキモチわかってくれる人なんか
いない
諦めてきた だから
キミが戸惑いながらも考え出した
答えが 僕と同じで
嬉しかった
諦めてたものが
ひとつ 実ったんだ
でもね
ダメなんだよ
僕は
これ以上
諦めたくないから
キミに近づきたい
でも 近ヅキタクナイ
僕は 嘘つきだ