ふたりの願い
ある日のこと。
隣の国どうしの婚約パーティーが開かれました。
お姫様も王子様も
今日のために教育されてきたと言っても過言ではないので
悲しむことも 喜ぶこともありませんでした。
ただ一つ気になっていたのは
このパーティーが終わった後のことでした。
掟で、
結婚までの一年間 仲を深めるため 小さな星にいき
ふたりだけの修行が始まるのです。
それは話したことすらない
ふたりにとって嬉しくない修行でした。
ですが掟を破ることなどできないと わかりきってるので
覚悟をきめて
ふたりは旅立ちました。