ふたりの願い
お姫様Side



はあ―


大樹の下の草むらで


ごろ寝しながら考えていた


もちろん、ついさっきまで

ここにいた王子様のことを

う―ん。



なんとか約束はできたな―


…にしても
王子様、悲しそうだった



「独りぼっちは辛いってこと、知らなそうには見えなかったけどな…」


もし、ほんとに
独りが好きなのならば


あたしに教えてほしい


独りを好きになる方法を。


ねえ、お月さま。
哀しいですね。

この世界は



とても





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