ふたりの願い
王子様Side



慣れとは恐ろしいもので


もうすっかり


お姫様の天然にもなれ

夜のお喋りも


毎日の日課になっていた



独りが好きだった僕にとって



それは とても恐かった




ほんとは 近づかないでほしかった


「いままで」を


簡単に壊してくお姫様が



とても 恨めしかった



だけれど


「近づくな」の一言が





言えなかったんだ



なんでだろ


壊したくて 壊したくない


僕にはない 光 を持ってる


キミは 眩しくて


だけど 消えてほしくない





なあ、

僕は もう一度
「いつか」に期待できるでしょうか?




僕は どうしたらいいんだ







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