キミ想い
「ここあ?」(優)


「こ~こ~あ?」



「っあ、ごめん」
「どうした?」

「うんん。」
「たまには、はっきり言ってよ!」


「うん。今、莉香の声で 浩介 って呼んだ気がしたの。
 たぶん気のせいだから・・・。大丈夫!で、なんだっけ!」


「・・・・・・。」



「優?」



「行って来い!!」

優が険しい顔をしている・・・
はじめて見る優の怖い顔。

「えっ、でも まだ話・・・」

言葉をさいぎられた。


「俺はいいから!!だから、早く行け! 早く!!」

「うん。」

「あっ、でも・・・あとでメールな!」

この笑顔は・・・



魔法だね。

心の雲を取り除き
私の心臓をドキドキさせ

私の心に光を照らす・・・

魔法だよ。



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