キミ想い
「う・・・・んん」

「おきた?!お疲れさん!」


「お兄ちゃん」


「「お疲れ様」」

「パパ・ママ」




夜になって皆が帰った

退院はまた1週間後



服をぬいで、胸に張ってあるガーゼをはがした・・・




「胸が・・・・ない・・・」




涙が溢れ出した

止まらなかった


泣いても泣いても・・・







泣いても泣いても






泣いても






泣き叫んでも





いつの間にかはめられていた指輪に涙が落ちた・・・



冷たかった



私の心も冷たくなっていた
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