秘密の生徒会探偵団☆










「誰だろう、この人……。陵見たことある?」


「いや、まったく知らん。ただ、俺たちが秋野さらの事件を捜査していることを知っているってことは、人違いってのはまずありえない。」




まぁ、そりゃそうだろうけど……。








マスクと帽子をとったあたしたちはまったく面識のない女の人を見て顔を見合わせた。







「でもきれいな人だねぇ。モデルさんみたい。」




「もしかしたら、モデルかなんか目指していて、秋野さらの人気が憎かったから、犯行に及んだとか。」






確かにそれだと納得がいく。

でも……。









「それだったら、泉ちゃんやあたしたちの存在を知っているのは、おかしくないかな。

それに、さらちゃんのことを憎いと思っているのなら、泉ちゃんっていう弱みを握っているわけだから、マスコミにでも話せば問題になってさらちゃんを芸能界に居させづらくさせることもできなくはない。」










「女って恐ろしいな。」







横でポツリとつぶやく陵に一言だまれ、といって、あたしはケータイを取り出した。











「誰かに電話すんのか?」




「勇人にでも電話しようと思って。
で、その人ここに置いてくわけにはいかないから陵がお姫様抱っこでもおんぶするでもいいから、係の人に渡して。」

















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