秘密の生徒会探偵団☆
ファイル2☆本格捜査
初めての1人捜査…?
「あら、明日学校じゃないの?留年するわよ。」
家に戻ったあたしは、お母さんに迎えられると思っていると、そんなことを言われた。
しかもあっけらかんと。
「生徒会メンバー(生徒会探偵団)に属する者は、まっとうな理由がある限り、無期限の欠席を認める。
ちなみに、この欠席は成績などには加算されない。」
生徒会の人だけが持つ、特別な生徒手帳を読んだあたしは、再びそれをポケットにしまった。
「まったく、事件しかみえないそういうとこ、お父さんにそっくりね。」
「そりゃ、お父さんの娘だもん。当然でしょ?」
あたしたちのいうお父さんと言うのはそのままの意味で、あたしのお父さん。
職業が警視庁の特殊捜査課の警部。
まあ、事件によっては一緒に捜査することもあるけど、いつもどこかに行って証拠集めをする日々。
それもあって滅多に家に帰ってくることがない。
「言っとくけど、お父さんはあたしの憧れの人。
そんなこと言ってからかおうたって、あたしからすれば誉め言葉だからね。」