秘密の生徒会探偵団☆
またあの時のようにインターホンに手を伸ばす俺。
そして、向こうもやっぱり、あの時と同じように受け答えをした。
「あの、何度もすいません。
実はそちらに忘れ物をしちゃったみたいで……」
「あら、そうですか。
おかしいわね……掃除をしていてそういうのは見ていない気がしたけど……」
「すごい小物なんですよ。
こちらのリビングにいたときにはあったので、さらちゃんの部屋かと思うんですが。」
すらすらと関門を通りぬける俺に、由比はあきれてものが言えない。とでも言うように肩をすくめた。