秘密の生徒会探偵団☆
「まずは、兄貴たちのところに行こう。」
外に出て早足で歩くあたしたち。
「え、でも今頃あそこ、警察がうろうろしてるよ……?」
「あぁ。確かに危険だ。
でも同時に俺たちの存在を知っている人も多い。
その人たちに協力してもらって、きょうこさんと話せるようにしてもらえば……。」
「でもそれってかなり危険なんじゃ……?」
心配するあたしをよそに、陵は不気味に口角をあげた。
「いざとなりゃ、力ずくだ。
お前は俺の部下。
黙ってついてくれれば俺がなんとかする。」
いつも以上に真剣な眼差しであたしをみている陵だけど、本当は誰よりも不安なはず。
「大丈夫。
今日だけあたしのパートナーは陵にしてあげる。
言うとおりにする。」
「何だソレ。」
思わず吹き出した陵。
そうだよ。陵は笑ってるときが一番カッコいいんだから!!
「作戦は?」
「おぅ。
まず、裏の入り口から入りこんで───……」