秘密の生徒会探偵団☆
陵の耳元から微かに聞こえる電話をかけるときのコールの音。
『はい、こちら宮本警察……』
「生徒会探偵団の岩瀬陵です。
あの、事件のことで長畑警部と話をしたいんですけど……。」
『岩瀬って……あの岩瀬くんの弟さんね?
実は今、警察署の中は大騒ぎなの。とても今から長畑警部に会える状況じゃないわ。』
陵のあまりにも無謀な作戦。
でもこの様子じゃ、本人は本当にやる気だ。
「───……はい。
そこでなんですけど、そちらの受け付けの制服って、僕と、もうひとり女がいるんですけど、ありますか?
………はい。───…はい。
じゃあよろしくお願いします。」
ピッ、とケータイを切った陵。
「……ぜってー俺から離れんなよ。」
そう一言言うと、再び陵はケータイを使い、勇斗のところに電話を入れた。