秘密の生徒会探偵団☆
「でも裏口に、そんなに簡単に入れるものなの?」
「あぁ。それなら大丈夫だ。受け付けの人がやってくれる。」
当たり前のように言うけれど、それがうまくいく保証はない。
「もし……長畑さんと接触できなかったら?」
大体あたしは陵の考えてることがさっきからほとんどわからない。
言ってる作戦はむちゃくちゃだし、そもそも長畑さんたちに接触できても、メモを渡したところで……。
それにメモに何が書いてあるかわからない。
「メモが渡せないなら渡せばいい。
とりあえず気を失わせとけばいいだろ。」
「そのメモの中身。
なんて書いてあるか教えて。」
一瞬息を止めるような表情を浮かべた陵は、小さくため息をつくと、黙ってメモを差し出した。
『明日秋野さらに接触する。
しばらくの間はこっちも派手な行動はできない。
学園長が俺たちをかくまってくれています。
連絡は学校にしてくれれば、情報を伝えます。』