秘密の生徒会探偵団☆
長畑きょうこの過去
中庭には人影は見当たらない。
日当たりのよい中庭にいるのはあたしたちだけ。
「勇斗、一体何するつもりだ?」
やっと口をあけた陵。
2人をみている整った顔は、なにを今おもっているのかわからない。
「安心せぇ。
俺らはただ、長畑さんに聞きたいことがあって呼んだだけや。
別に捕まえたからって煮て食うつもりはないで。」
陵とは対称的に勇斗の表情はけろりとしていた。
「長畑さん。
私たちは、秋野さらの行方を追っていて、まだあなたが隠している事実を見つけたんです。」
───長畑さんが隠している事実!?
彼女は秋野さらの姉の友達だけではなかったの!?
「私たちが今から言うことは、この事件に関係あるのかわかりません。
ただ、あなたが私たちに隠していたというのは本当のこと。
あなたはこの事をいくらでも私たちに話す機会があった。
だから、あなたに直接聞こうと、2人で決めました。
あなたがそうまでして隠したかった過去。
そこにはなにかあると、考えたんです。」