秘密の生徒会探偵団☆
剣道場に着いたあたしはそぉっと中を覗く。
しばらく部活きてなかったからなぁ。
部長になんて説明しよう……
真剣に稽古に取り組む部員をみるとさらに申し訳なくなる。
実際部活には全然顔出してないのに、大会にはでてるわけだし……
「なにやってんの?」
「うわぁあっ!!」
突然声をかけられた上に、変な声を出してしまったぁっ!!
顔が赤くなるのを必死でおさえつつあたしは振り返った。
「か……和樹(かずき)先輩……。」
そこにいたのは胴着を着た黒髪の男の人。
爽やかで顔立ちも整ったルックス。
県大会を控えた3年生の和樹先輩は元生徒会長。
つまり、元生徒会探偵団のメンバー。
「いや、あの……久々の部活で、なんだか入りにくくて……。」
「そっか。じゃ、ちょっと俺に付き合ってくんない?」
…………へ??