秘密の生徒会探偵団☆
ひどい……ひどすぎる………っ。
自分たちがよければ子供は関係ないの?
そんなの許せない……!!
ふつふつと沸き上がる怒りに葛藤しながら、あたしは泉ちゃんの話を聞き続けた。
「もちろん、さらも嫌がった。何度も何度も、あの人たちに食って掛かってた。
私は私、泉は泉、一緒にしないであげてって、泉も立派な役者だから、私になりすます必要はないでしょう?って。
でも、あの人たちは、さらが倒れたらどうするんだ、芸能界は厳しいんだから倒れたら一気に落ちるぞ、そのために泉がいるんだって。
それを聞いたとき、すごく悔しかった。
でも、私は一生、さらでなければいけないんだって考えると、なんかどうでもよくなっちゃった。」
「ひでぇ話だな。」
ポツリと呟く陵にうなずきながら、こんな話、長畑さんがきいたら………あ。
「陵、さっきの写真かして。」
「え、あぁ。いいけど……」
そういって、バックのなかから一枚の写真を取り出した。