秘密の生徒会探偵団☆
そんなこんなであたしたちは2人と別れた。
オーディションはこのまま勝ち進むわけにもいかないから辞退。
でも
「このまま勝ち進めば主人公とヒロインになれたかも知れないんだよ?
ちょっともったいない気がするー。」
「アホ。目的はそっちじゃねーだろ。しかも勝ち進んだらの話なんだから。」
やっぱ、世の中そう甘くはないか〜。
ドラマも、さらちゃんの行方も……
…………泉ちゃん。まるでさらちゃんの生き写しみたいだった。
近くでみても2人が並んだらわかんないかも。
唯一違うって判断できるのは性格のちがい。
おとなしくて清楚という言葉がぴったりなさらちゃん。
元気がよくて、体を動かすのが得意そうな泉ちゃん。
「………いっ。おいっ!!聞いてんのか!?」
「へっ!!あぁ、ごめん。全然聞いてないや。
泉ちゃんがさらちゃんによく似てるなあって思って。
まあ双子だから当然だよね。」
そういって笑いとばしたあたしはそのまま流そうとした。
陵の一言を聞くまでは。
「やっぱりお前もそう思う?」