Seven Days Love
『なんで奏ちゃん…』
思わず出てしまったあたしの言葉に、
「じゃあ…奏子?」
ドキッ
爽やかなハスキーボイスで悪びれる様子もなく言ってのける日野君。
その声がどんだけ威力あるか分かってないんだから!
またまたドキっとしてしまったじゃないか…
「奏ちゃんがいいなら…奏子って呼んじゃおっかなー♪」
こいつ…天然なのか計算なのか…ちょっとかわいくないですか!?←
きっと天然の日野君は「ね!どうする?奏ちゃんかー奏子かー…あ!奏(カナ)ってのもいいね!!」なんてむだに?テンションが高い。
『もう…なんでもいっす…』
「ホント?!じゃあ、カナって呼ぶね!!俺は〜奏太郎だから…ソウとかソウタとか??太郎でもいいけど…どする?」
あたしは別になんでも…なんて言ったら感じ悪いな…
『じゃあ…ソウタ君…って呼びます…』
「あぁ!「君」なんていいって!!あと敬語もなし!同じ2年なんだしさ♪」
なんか…ソウタ君…じゃなくて!ソウタ…は、人を巻き込んでいくっていうか…人を引き付ける何かを持ってるのかもしんないな…って、ふと思った。
『うん。…じゃあ、ソウタで!』
「うん!よろしく!!」
『よろしく!!』
あたしが勝手に作っちゃってた壁が、ソウタによって壊されたような気がした。
こういうところが人を引き付けてるのかもしんないなぁ…なんて。
やっとちょっとカップルみたいになってきた感じ??
…まぁどうせ"偽"なんだけど。