Seven Days Love


―――――…
1限・2限となんだかいつもより早く過ぎた気がして、あと2時間だー!!ってキヨと喜んでたら、突然。


「芹沢奏子って人いる?」


教室が一気に静まり返るほど透き通った声の女の子…というより女の人が教室の入り口に立っていた。

綺麗だな……

「ちょっとカナ!あんた呼ばれてんじゃないの?」
『ん?…あぁそっか!』

キヨの一言で我に返ったあたしは、

『あのっ!あたしが芹沢奏子です…』

そう言った瞬間教室中の目があたしに向いた。

あたしこの人になんかしちゃったのかな…?

そう思っていたら、女の人はあたしを一瞥して、

「…ちょっと来てくれる?」
『え?あ、はい…』

やっぱなにかしちゃったのかな?!
記憶にはないけど…こんな風に呼び出されるってことはやっぱなにかしちゃったんだよね?!
はぁ…どうしよう…

教室を出ておとなしく女の人についていく。

しっかし後ろ姿も綺麗だなぁ…


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