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きっかけ
雨
~雨~
時刻は12時。
HRで担任の話を聞き流しながら、窓の外を眺めていた。
空は灰色よりは黒に近い色の雲に覆われていて、今にも雨が降り出しそうだ。
「おい、康太(こうた)飯食おうぜ!」
いつの間にかHRは終わったらしい。目の前には海示が弁当箱を持って立っていた。
そのまま前の席に座り言う。
「おまえ人の話はちゃんと聞けよな~。江川のオッチャン可哀想だろ?あ、まさか琴菜ちゃんのこと考えてた?」
「ばか、ちげーし。俺は眠かったんだよ…。それに勉強のこととか校則とかどうでもいいし」
確かに同じ話だけどよ…とブツブツ言いながらもさっさと弁当箱を開けて卵焼きに箸を突き刺している。それに倣って、自分も鞄からコンビニの袋と財布を取り出す。
「ちょっと自販機行ってくる。コンビニの牛乳売り切れでさ…。カイジはなんかいるか?」
「何言ってくれてんの!康ちゃんったら私を置いてくつもり?!」
「……キモい」
結局2人揃って教室を後にした。
時刻は12時。
HRで担任の話を聞き流しながら、窓の外を眺めていた。
空は灰色よりは黒に近い色の雲に覆われていて、今にも雨が降り出しそうだ。
「おい、康太(こうた)飯食おうぜ!」
いつの間にかHRは終わったらしい。目の前には海示が弁当箱を持って立っていた。
そのまま前の席に座り言う。
「おまえ人の話はちゃんと聞けよな~。江川のオッチャン可哀想だろ?あ、まさか琴菜ちゃんのこと考えてた?」
「ばか、ちげーし。俺は眠かったんだよ…。それに勉強のこととか校則とかどうでもいいし」
確かに同じ話だけどよ…とブツブツ言いながらもさっさと弁当箱を開けて卵焼きに箸を突き刺している。それに倣って、自分も鞄からコンビニの袋と財布を取り出す。
「ちょっと自販機行ってくる。コンビニの牛乳売り切れでさ…。カイジはなんかいるか?」
「何言ってくれてんの!康ちゃんったら私を置いてくつもり?!」
「……キモい」
結局2人揃って教室を後にした。