王国ファンタジア【流浪の民】
ベリルは数歩、近づいて机をのぞき込む。
「旅をしているので薬草には詳しくなったよ」
「! 旅? なんの民なんだ?」と、バジル。
「流浪の民だ」
「! へえ」
グレードはベリルを見て、つぶやくように問いかけた。
「そういえば……流浪の民って特徴が無いですよね」
「ん。拾い子を育てるからね。私もその1人だが」
「「!」」
笑って言ったベリルに、2人は驚く。
「気にはしてないよ。拾われただけマシな方だ」
「そうですね」
どう返していいものか、グレードはそんな言葉しか出なかった。
「……」
でも、この人……グレードはベリルの雰囲気に、首をかしげる。
そんなグレードにバジルは怪訝な表情を浮かべた。
「どうした? グレード」
「いや……なんでもありません」
「旅をしているので薬草には詳しくなったよ」
「! 旅? なんの民なんだ?」と、バジル。
「流浪の民だ」
「! へえ」
グレードはベリルを見て、つぶやくように問いかけた。
「そういえば……流浪の民って特徴が無いですよね」
「ん。拾い子を育てるからね。私もその1人だが」
「「!」」
笑って言ったベリルに、2人は驚く。
「気にはしてないよ。拾われただけマシな方だ」
「そうですね」
どう返していいものか、グレードはそんな言葉しか出なかった。
「……」
でも、この人……グレードはベリルの雰囲気に、首をかしげる。
そんなグレードにバジルは怪訝な表情を浮かべた。
「どうした? グレード」
「いや……なんでもありません」