王国ファンタジア【流浪の民】
対峙
全身を赤いウロコが包み、紫の瞳がギロリと睨み付ける。
「ブレスに気をつけろ! 吐き出す時に必ずワンアクション起こす。それを見逃すな」
ベリルは走りながら声を張り上げて兵士たちに指示をくだした。
ドラゴンの尾の近くまで走ると、足を止めてそこにいる兵士たちに再び指示をする。
「尾に注意しろ。デカイ分だけ動きは解りやすいハズだ」
どうしたものか……このままでは勝てそうにない。
ベリルはドラゴンを見上げた。
[……我を呼べ]
「!」
頭の中に響く声。
[必要とするならば、我を呼ぶがいい。強く念じるのだ]
「……」
この声はヴァラオムだ。ベリルは角笛を手にする。
「共に戦ってくれるというのか」
角笛を強く握りしめ、目を閉じた。
[我が友の声、確かに聞いた!]
「ブレスに気をつけろ! 吐き出す時に必ずワンアクション起こす。それを見逃すな」
ベリルは走りながら声を張り上げて兵士たちに指示をくだした。
ドラゴンの尾の近くまで走ると、足を止めてそこにいる兵士たちに再び指示をする。
「尾に注意しろ。デカイ分だけ動きは解りやすいハズだ」
どうしたものか……このままでは勝てそうにない。
ベリルはドラゴンを見上げた。
[……我を呼べ]
「!」
頭の中に響く声。
[必要とするならば、我を呼ぶがいい。強く念じるのだ]
「……」
この声はヴァラオムだ。ベリルは角笛を手にする。
「共に戦ってくれるというのか」
角笛を強く握りしめ、目を閉じた。
[我が友の声、確かに聞いた!]