王国ファンタジア【流浪の民】
◆集え戦士たち
約束の日、ベリルとセシエルは広場に足を運んだ。
「!」
広場には、大勢の部族たちがすでに集まっている。
その光景を、セシエルは呆けたような顔で眺めた。
ベリルは静かに集まっている者たちの姿を見回す。
しばらくして、広場にある建物から人影が現れた。
「よくぞ集まってくれた!」
声を張り上げる。どうやら、国王の代理人のようだ。
10年前までは快活な国王だったが、今では病弱だとか。ドラゴンの脅威も合わさって、心身共に辛い日々だろう。
「王国は今! ドラゴンの脅威にさらされている。皆の力を1つにし、ドラゴンを打ち倒してもらいたい!」
その言葉に、口々に色んな処から声が発せられる。
「……」
ベリルはそれに少し眉をひそめた。
どうやら、この中には両手を挙げて参加したという訳ではない者もいるようだ。
まあ、色々な人間がいるのだからな。ベリルは薄く笑った。
出発は3日後。
それまでに何も起こらなければいいが……目を据わらせた。
「!」
広場には、大勢の部族たちがすでに集まっている。
その光景を、セシエルは呆けたような顔で眺めた。
ベリルは静かに集まっている者たちの姿を見回す。
しばらくして、広場にある建物から人影が現れた。
「よくぞ集まってくれた!」
声を張り上げる。どうやら、国王の代理人のようだ。
10年前までは快活な国王だったが、今では病弱だとか。ドラゴンの脅威も合わさって、心身共に辛い日々だろう。
「王国は今! ドラゴンの脅威にさらされている。皆の力を1つにし、ドラゴンを打ち倒してもらいたい!」
その言葉に、口々に色んな処から声が発せられる。
「……」
ベリルはそれに少し眉をひそめた。
どうやら、この中には両手を挙げて参加したという訳ではない者もいるようだ。
まあ、色々な人間がいるのだからな。ベリルは薄く笑った。
出発は3日後。
それまでに何も起こらなければいいが……目を据わらせた。