王国ファンタジア【流浪の民】
街の風景2
“パシッ”
「! 待てよ」
「ん?」
歩いていたベリルの手を、誰かが掴んだ。薄茶色の左目がベリルをギロリと睨み付ける。
「おまえ……核石を持ってるな」
「核石?」
意味の解らないベリルはキョトンとした。それに、茶色の髪の青年はイラつく。
「しらばっくれるな。そこにある石だよ」
「! ああ……」
青年が指さしたのは、ベリルの腰に下げられている革袋。マジックアイテムの入った袋だ。
ベリルはそこに手を突っ込み、1つの宝石を取り出した。それは、美しい輝きを放つエメラルド。
「返せ!」
バッと出した青年の手をすいとかわし、1歩後ずさる。
「返せと言われても。これは以前に報酬として受け取ったものだが」
「! 待てよ」
「ん?」
歩いていたベリルの手を、誰かが掴んだ。薄茶色の左目がベリルをギロリと睨み付ける。
「おまえ……核石を持ってるな」
「核石?」
意味の解らないベリルはキョトンとした。それに、茶色の髪の青年はイラつく。
「しらばっくれるな。そこにある石だよ」
「! ああ……」
青年が指さしたのは、ベリルの腰に下げられている革袋。マジックアイテムの入った袋だ。
ベリルはそこに手を突っ込み、1つの宝石を取り出した。それは、美しい輝きを放つエメラルド。
「返せ!」
バッと出した青年の手をすいとかわし、1歩後ずさる。
「返せと言われても。これは以前に報酬として受け取ったものだが」