王国ファンタジア【氷炎の民】
「そうだな。今は目ぼしい奴は狩りに出てるからな。山の狩り小屋に行ってみるといい。あんたなら誰だって力を貸すぜ」
「助かる」
今までじっとおとなしく二人の会話を聞いていたレジィが口を挟んだ。
「あの、狩猟の民の人たちは僕たちのこと嫌っていると思っていました」
レジィの質問に店の主人は自分のいかつい顎をなでた。
「まあ、だれだって得体の知れないもののことは怖いもんだ。あんたたちは自分の村に引きこもって他の民を寄せつけないしな。閉鎖的で妙にお高く止まってやがる。一言で言っちまえば感じ悪いってことだな」
「す、すみません」
「坊主が謝ることじゃねえや」
がははと豪放に笑うと店の主人は続けた。
「だが、サレンスとあんたの親父さんは別格だ。村のもので助けられたものは数知れずさね。俺らは恩義を忘れる民じぇねえってこった」
「僕、サレンス様と父がそんなことをしていたなんて知りませんでした」
レジィは主人に向かってそう言いながら、横目でサレンスを睨む。
サレンスは軽く肩をすくめた。
「説明は後だ。出発するぞ」
「助かる」
今までじっとおとなしく二人の会話を聞いていたレジィが口を挟んだ。
「あの、狩猟の民の人たちは僕たちのこと嫌っていると思っていました」
レジィの質問に店の主人は自分のいかつい顎をなでた。
「まあ、だれだって得体の知れないもののことは怖いもんだ。あんたたちは自分の村に引きこもって他の民を寄せつけないしな。閉鎖的で妙にお高く止まってやがる。一言で言っちまえば感じ悪いってことだな」
「す、すみません」
「坊主が謝ることじゃねえや」
がははと豪放に笑うと店の主人は続けた。
「だが、サレンスとあんたの親父さんは別格だ。村のもので助けられたものは数知れずさね。俺らは恩義を忘れる民じぇねえってこった」
「僕、サレンス様と父がそんなことをしていたなんて知りませんでした」
レジィは主人に向かってそう言いながら、横目でサレンスを睨む。
サレンスは軽く肩をすくめた。
「説明は後だ。出発するぞ」