愛の楔
「もうすぐつくから」
大人しくしていろ、と言うと素直に頷いた。
程無くしてついたのはある一軒のマンション。
そこで車が止まった。
「ここ……?」
「あぁ」
車の中からマンションを見上げる。
「降りるぞ」
そういってから先に降りた。その後に美空が降りてきた。
「おっきいねぇ……」
ほおー、と首が痛くなるんじゃないかって位に美空はマンションを見上げた。
周りに立つ建物に比べたら断然高いマンションは、セキリティ万全の場所だ。
女が安心して住めるような場所。
「何しに来たの?」
「おいで」
俺達は、マンションの中に入った。
カウントダウンが近づく。
中も綺麗でマンションの中では良いものを選んだ。
エレベーターに乗り込み、階のボタンを押す。