愛の楔



「………お前には会わせない」

「どうして!?」

「馬鹿が移ったら困る」


ウイルスじゃないしっと澪は抗議を上げる。
煩いな………


さっきのこともあり、俺は苛立ちを増していく。


「用がないなら帰れ………今のところ、お前の仕事はない」

「ちぇ………じゃあさ、明日から俺も学校行く」

「は?」

「女の子、通うんでしょ?護衛として」


俺って適任だよ?と言うが、既に護衛は決めた。
それに澪は護衛には向かないだろうが


「間に合ってる」

「仕事はないから暇」

「暇なことは良いことだろうが」


暇暇言うなら代わってやるよ。


すると、若の仕事はつまんない、と言い出した。………撃ち殺してやろうか。


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