【バレンタイン短編-2010-】君の第2チョコ。
・・・・なんだ?
俺はコイツにまで心配されるくらい落ち込んでいるってのか?
「なんでもねーよ」
と、俺は突っぱねる。
デカい北村に話しても俺の悩みは解決には向かわない。・・・・だって俺は先輩よりもチビだから。
北村には分かるまい。
「どーせ“チビだから”だろ? 昨日までは全然気にしてなかったじゃねーか。だいたいお前はアホすぎんだよ」
「どーせチビだよ。アホで結構」
「あのな、世の中じゃ見た目が全てなんだよ。それを変えていくのが気持ちってもんだろ」
説教か・・・・そんな簡単に言ったってダメなときはダメじゃねーか。
気持ちで変えられるくらいなら、俺は今ここにはいない。
今日も一番乗りで部活に行って、「好きっス!!」って言ってるわ!
「お前の説教なんか聞くかボケ」
「ボケってなぁ、お前!そうやって卑屈になんのがらしくねーって言ってんだよ。そんな暇あったら男を見せろ!」
「はっ!?」
「お前だからできること、必死こいて探せバカヤロー!」
「バカヤローって・・・・」