【バレンタイン短編-2010-】君の第2チョコ。
そう思いはじめると、そうだよなぁ・・・・って気づいたりもした。
先輩が“ハチ”って呼んでくれるなら、男に見られていなくても、何番目でもいいってこと。
俺が好きなんだからそれでいいって、やっと思えるようになった。
少し前までは『好きでいるくらい俺の自由だ』なんて息巻いていたけど、本当は違っていた。
周りに先輩を好きだって言うことで、190cmにプレッシャーのようなものを与えたかっただけ。
今考えると、それってかえって逆効果だったんじゃないかって思う節も多々アリ・・・・。
だけど!!
先輩のヒーローになるって決めたんだから、辛いときや悲しいときはすぐに駆けつけてあげたい。
チビで年下なヒーロー気取りの俺だけど、いないよりマシなときもあるかもしれないじゃないか。
そのときのために、俺はいつでもスタンバイしておきたいと思う。
そうして、勝手に先輩のヒーローになりはじめてからあっという間に時間が過ぎていった。
気づけば明日はいよいよバレンタインデー、2月14日───・・。