【バレンタイン短編-2010-】君の第2チョコ。
「大君おはよ〜。今日も寒いね」
「おはよう」
「あ、大ちゃん!おはおは〜」
「はよーっス!」
体育館に向かっていると、登校してきた部員たちと廊下で会った。
同級生、先輩、みんなにあいさつをしながら一緒に体育館へ。
体育館ではすでに男バスが朝練を終えていて、休憩を挟んでまた練習を始めるようだった。
先に男バスが汗をかいてくれたおかげで、体育館は思ったより寒くなく、むしろ暖かく感じる。
・・・・ただ、ちょっと汗臭い臭いも混じっているのがあれだけど。
「じゃあ、練習開始!」
「よろしくお願いします!」
顧問の小松先生が来たところで、女バスも練習を始める。
小中高とバスケで腕を鳴らした先生の指導は、ハードで鬼だ。
でも、そのおかげで弱小で通ってきた白斗西高女子バスケ部をわずか3年で強くさせた。
前に先生と話したんだけど、今年は特に強いチームが期待できる、ということらしい。
エースの亜希先輩もさることながら、体格、技術ともにエース級の選手が揃っているそうだ。