【バレンタイン短編-2010-】君の第2チョコ。
 
「でもいいや!そんなハチのおかげで気づいたことがあるから」

「はい?」

「もしかして私、ハチのことが好きなんじゃない? って」

「・・・・はいっ!?」


ちょちょ、ちょっと待って!

なんか普通の会話のようにサラ〜って言っちゃったけど、これって告白だと思っていいの・・・・か?

え!! なんで!!

先輩は190cmが好きで、チョコを渡すかどうか悩んでて、それでそれで・・・・最終的に俺!? なぜ!?


「ちょっとちょっと〜、そんなに驚かなくたっていいでしょ? 今日は女子から告白できる日なんだからさぁ・・・・」


いやいやいや、驚きます。

体の真ん中に付いているものだって縮み上がっちゃいますよ。

あ、失礼。


「たまには言わせてよね、私からも。・・・・ハチ、好き!!」


こんなにフラットに告白されたのは初めてです。・・・・というか、生まれて初めて告白されました。

俺でいいんでしょうか?





そうして、何が何だか分からないまま憧れの亜希先輩から“好き”と言われた俺は───・・。
 

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