【バレンタイン短編-2010-】君の第2チョコ。
「・・・・お客さん。乗るの、乗らないの、どっちなの。今日の最終はこのバスですよ?」
「・・・・」
「・・・・発車しま〜す」
───プシュ〜。
乗ろうとしていた2時45分のバスも、その次のバスも、最終のバスもベンチで見送った。
帰りが遅いために心配した母ちゃんが電話をくれて、それで放心状態から解放されたわけだけど。
「アンタ今どこよ!?」
「・・・・え、あー、バス停でバス待ってるとこ。来ないんだよね〜」
「バカ!もう全部行ったわよ!!」
「えぇぇーーーーっ!?」
と、まぁ。
こんなことになってしまって。
プンスカ怒りながら迎えに来てくれた母ちゃんの車に乗って、無事に家に帰ってこれた。
案の定、寒い中で長時間ぼーっとしていた俺は風邪を引き。
・・・・それから3日間、学校に行けなかった。俺、アホすぎる。