【バレンタイン短編-2010-】君の第2チョコ。
それに加えてとっても優しくて、困っている人を見ると放っておけないタチらしい。
人が嫌がることは絶対に言わないし、誰とでも同じ態度で接することができるステキな人。
だから、俺が困っていたとき、ああして助けてくれたってワケ。
・・・・相手が俺じゃなくても先輩は助けたと思うけど、それでも俺はそんな先輩に惚れた。
そうして、身近で先輩を見つめること早9ヶ月───・・。
「ハチ、タオルある?」
「はいっ!」
「ドリンクもくれる?」
「はいっ!」
「ありがと」
・・・・か、かわいい!!
もとい。かっけぇーーー!!
俺は今日も、亜希先輩にだけ特別なつく犬のようにシッポを振る。
「先輩!今日も好きっス!!」
「・・・・あ、ありがと」
「明日も好きっス!!」
「う、うん」
そして、勢いあまって毎日のように“好き”を連呼。
早い話が告白している。
「また今日も始まったよ〜、大ちゃんの好き好き攻撃。毎日毎日それ意外言うことないの?」
「ないっス!!」