クロスロード

さ、賛成って……


私には絶対できない。というか、ここに投稿できるほどのことがない。


なんかまた落ち込んできたかも……


「でもさあ、正直マンネリしてんのよ。顔がもっとかっこよければいーのに」


はあ、と溜め息混じりに香織さんが呟く。

そしてこの後、思いもしなかった名前が彼女の口から飛び出した。



「理想は副会長の翠君なんだよねー。あのクールなとこがいい!」



……え?


あれ、今……


フと耳を通り越した彼の名に、落ち込みかけていた心が一気に反応を示す。

真菜は私の方を見つめ篠原さんはぎょっとした顔で香織さんを凝視。


この場の空気が一瞬にして変わったけど、気づいていないのか香織さんは更に続けた。




「あーやばっ!一度でいいから抱かれたい!」




ピシッと凍りついた私の身体。


そんな香織さんへ間髪を入れずに、篠原さんがバシンッと肩を叩いた。

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