【短編】不器用彼女
「和泉チャン…俺が来なかったのそんなに怒ってるの?」
そう聞くと、ゆっくりと俺の方に振り返って睨むと溜息をついた。
「本当に自覚して無いんだね」
へ???
言っている意味が分からなくてキョトンとしていると、和泉チャンは近づいて来た。
そして俺の真ん前に立つと冷たく言い放った。
「馬鹿」
そう言ってまた棚の前に立った。
俺……何かしちゃったのかな。
気になって仕方が無い俺は早足で和泉チャンを追った。
「和泉チャン……俺何かした??」