【短編】五月蝿い子



その声は……。




その顔は……。




そんなに怖かっただろうか。




俺の声にビクッと肩を震わせた相武。




「あの……さっきは、ごめんなさぃ」




って脅えながら謝られても……。




「あのさ……」




「は、はい!」




またビクッとする。




…………。




はぁ……。




俺は大きく溜め息をついた。




そしてまた相武を見下ろて呟いた。




「そんなに俺怖い?」





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