ファーストキスは蜜の味。-ver.Ⅱ-

恭兄のヒザの上に乗せられて、あたしは向かいあうように抱きしめられた。

恭兄の体は少し冷たくて、掃除で疲れたあたしの体にちょうどよかった。



「頑張ったからご褒美」


「…んンぅっ、ん」


最近補習ばっかだったせいか、久しぶりに重ねた唇。

恭兄の舌がゆっくりと侵入し、口の中で混ざりあう。

あたたかくて、やわらかくて、とろけちゃいそう。




「ん……ぁっ、んン」

疲れてるせいかな?

いつもより、甘く感じる。






体に力が入らなくて、あたしの体は恭兄の腕に支えられていた。


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